庭に10年ほど前に植えたサンシュユの花が咲きだしました。例年より1週間ほど早いようです。早春とはいえまだ寒さが残る3月ですが、ロウバイに続いて黄色い小花を枝いっぱいに群がり咲かせるのが嬉しい朝です。サンシュユは中国・朝鮮中部原産のミズキ科の落葉小高木で、江戸時代中頃(享保7年、1722年)に薬用として種子が渡来しました。秋には赤い実が熟し、おいしいのですが、鳥に先に食べられてしまいます。赤い実に因んで「アキサンゴ(秋珊瑚)」の別名があります。
宮崎県民謡の「稗つき節」に「庭のサンシュの木」と出てきますが、私はある時期まで、てっきりこのサンシュユ(山茱萸)のことと思い込んでいました。しかし、民謡の作歌年代はサンシュユの渡来よりは古いので、この「サンシュ」は香辛料ととして馴染み深い「サンショウ(山椒)」のことです。宮崎県の日向地方では山椒をサンシュというそうです。
早春に咲く花の色は、黄色が多いそうですね。「ロウバイ」「マンサク(まず咲く)」「福寿草」等々。
そうですね。その他にもナノハナ、レンギョウ、ミモザ(銀葉アカシア)、クロモジ、アブラチャン、ダンコウバイ、トサミズキ、ヒイラギナンテン などなど。
早春に花粉を運ぶ昆虫は少なく、ハナアブやハエくらいでしょうが、これらの昆虫の目に付きやすい色が黄色なのでしょう。