総会出席の先輩たちから「凄い、驚いた」の大歓声が沸き起こりました!
令和の世を間近にした4月20日、八代高校東海同窓会第5回総会で、東海地方の大学で学ぶ八高第68回卒の「櫻井里咲」さんと「後藤和佳子」さんに、学園生活や研究内容と将来の夢について自由に語ってもらいました。
可憐で華奢な二人の自己紹介が済んだ後、研究内容の講演に入ったとたんに会場の空気は一変しました。
名城大学薬学部で学ぶ薬剤師希望の櫻井里咲さんの講演は、薬剤師は病院からの処方箋を見てその薬の成分・機能を瞬時に判断して、患者さんに的確に説明・提供できる能力が必要です。
また、不安をもって訪れる患者さんに対して薬の飲み方、飲み合わせ等についても十分な説明ができる能力が必要です。
現在、その能力向上のための研究に取り組んでいますとのことでした。
薬局で薬を貰うときには、勉強のため薬剤師さんに難しい質問をする実務経験も積んでいますとの発言には、思わず会場から好感の微笑みが出ました。
今、話題になっているサプリメントと薬の関係についても研究していきたいという発言もありました。 「医療現場で役立つ薬剤師、そしてみんなが健康で豊かな生活を送ることに貢献できる薬剤師になりたい」との強い意欲が出ている素晴らしい講演でした。
次の講演者の名古屋大学医学部で学ぶ後藤和佳子さんは、大学の特色ある基礎医学研究や臨床講座・実習などの自由な研究活動や部活動に魅力を感じて入学されたとのことでした。
大学では「生化学の研究で糖鎖(生体内のたんぱく質や脂質と結合し、細胞どうしの認識や相互作用に重要な機能を果たしている)に関する研究」をしているとのことで、プロジェクターを使って研究内容を分かりやすく説明してもらいました。
また、大学では混声合唱団に所属して、年に一度発表会を行っていますとの報告もありました。
ご来賓の田中篤 八高副校長と、八代からノーベル賞受賞者を出そうと尽力されておられる村山忍 本部同窓会会長が終始ニコニコ顔だったのが印象的でした。
関東・関西地方に比べて、極端に入学者が少ない東海地方の大学で、研究に邁進している後輩の講演を聞いて、参加された皆さんは驚き、嬉しさの余り涙ぐむ人もおられました。
講演終了後には、お二人の夢の実現を願った大きな感動の拍手がいつまでも続きました。
ここまで育てられたご両親とご家族の方々、そして八代中学・高校関係者の皆様のご尽力に改めて敬意を表します。
八代高校東海同窓会 会 長 坂田孝之
副会長 松田冨博