ジンジャー ことし最後の花が咲きました

ジンジャー 花縮砂  ショウガ科  2019年10月30日撮影

 連れ合いが10年ほど前に名前も知らずに貰ってきて庭に植えたものですが、毎年美しい強い香りの花を咲かせます。何年かたってやっと花の名前がわかりました。ジンジャーです。ジンジャーは本来ショウガの英名ですが、いつしかこの花の通俗名になりました。白花ジンジャー、ジンジャーリリーともいい、和名はあまり聞き慣れない「花縮砂」(はなしゅくしゃ)です。英語名は Ginger lily。仲間に白花以外のものもあるようですが私は見たことがありません。ヒマラ、中国南西部が原産で安政年間に渡来。多年草で根茎でどんどん増えます。背丈は1メートル以上になることが多く、花期が長く、9月~10月に白花を次々に咲かせます。10月末の今日、ほぼ最後の花が咲きました。.
 花の精油は香水の原料にも用いられるそうです。 花のつぼみは食用にもなります。 (笑む&笑む)

アケビの実が「笑み」ました

 フェンスに絡ませたアケビの実が「笑み」ました。雌雄異株で一株だけですのでなかなか実をつけてくれず、近所に三つ葉アケビを植えている家があるので、花粉をもらっては人工受粉しています。「笑む」(えむ)ということばには「花のつぼみがほころぶ」と「栗のいがや果実が熟して裂ける」という意味があります。私のニックネーム-笑む&笑む-はこれに由来します。

アケビの実が笑みました
笑んだ栗の実  岐阜県恵那市岩村で 10月6日(日)

 あけびの実を食べました。ほんのり甘いのですが、種が多くて舌先で避けながらです。皮は捨てずに、タマネギ、ひき肉などを味噌であえて詰め、レンジで焼きます。ほろ苦い味がして酒の肴になります。今回は生のまま入れたニンジンが失敗でした。一度ためしてみて下さい。アケビが手に入らないって? たまにスーパーに出ることがあります。いろいろなレシピがあるようです。

タマネギ、ニンジン、ひき肉、赤だし味噌
アケビの皮に詰めてアルミホイルで包み、レンジで焼きます
出来上がり  ちょっと水分が多かったようです

キンモクセイの花がまだ残っている

 秋晴れの日に甘く漂う香りといえばこの花。日本の三香木の一つである。すばらし芳香にもかかわらず、残念なことに年配者にはトイレの芳香剤のイメージがついてまわる。芳香剤に用いられたのは70~90年代である。
 銀木犀が基本種で金木犀はその変種。中国原産で、基本種であるギンモクセイが江戸時代に渡来した。キンモクセイは明治中期になってから輸入されたらしい。日本には雄株だけが入ったため、金木犀には実はつかない。
 例年なら9月中旬~10月初旬に開花するが、今年は異常な残暑が続いたためか、10月12日頃にようやく咲き始めた。開花が遅れたため10月末もまだ花が残っている。薄黄色の花が咲くウスギモクセイ(薄黄木犀)も近所で咲いていた。
 木犀という和名は樹皮が犀の肌に似ていることからという。中国では丹桂とか桂花という。広西チワン族自治区の桂林という地名はこの木に因む。

キンモクセイ(金木犀)
ウスギモクセイ(薄黄木犀)
金木犀の樹皮  犀(サイ)の皮膚に似るという