ヤツシロソウについて

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トップページの写真として掲載した「ヤツシロソウ(八代草)」についてご紹介します。
八代の人や八高卒業生はご存知のはずと思っておりましたが、意外と「知らない」という返事が返ってきます。
ヤツシロソウはキキョウ科ホタルブクロ属の多年草で、自生の花期は7月~9月。朝鮮半島や中国東北部、シベリヤ東部に分布し、かって大陸と日本が地続きだったころ南下した大陸系遺存植物だそうで、現在自生のヤツシロソウは日本では阿蘇外輪山、久住の草原で見られるのみです。八代で発見されたのでヤツシロソウと命名されたそうですが、現在八代に自生はありません。土地の名前が植物の正式和名になっているものは非常に珍しいのです。そこでヤツシロソウは「八代市民の花」とされています。2008年(平成20年8月に合併3周年を記念して「市民の花」に指定されたそうですが、じつは1970年(昭和45年)9月に市政施行30周年を記念して「市の花」に制定されていました。因みに現在の「市の花」は「さくら」です。市のホームページには 「やつしろ草は八代の名を冠した貴重な植物であり、市民のみんなで育て、大切にしていく必要がある草」と書かれています。「市の花」と「市民の花」 どういう位置づけの違いがあるのでしょうか。
ヤツシロソウは絶滅が心配される絶滅危惧1B類に属する貴重植物です。八代市二見洲口町の蓑田澄雄さんという方が、35年前から畑で栽培されはじめ、今では年間600株を栽培され、市民に普及しておられるとのことで、私も4、5年前蓑田さんを訪ね、苗を5株頂いてきました。庭に植えて3年は花が咲いたのですが残念ながら害虫にやられて全滅しました。写真は最後に咲いたものです。名古屋は暑くて高原植物であるヤツシロソウには苦手な土地でもあるようです。(村田)

ヤツシロソウについて」への6件のフィードバック

    • ありがとうございます。これからです。みなさん一緒に楽しいホームページを作って行きましょう!!

  1. こんにちは、初めまして。八高同窓会の広報委員をしています岡村洋文と申します。
    やつしろ草が自生していないこの地で、なぜ「八代市民の花」なのかと疑問になり、様々なHPをあちこち調べておりました。そして、「八代高校東海同窓会」さんにたどり着き、もろもろが腑に落ちました。ありがとうございました。
    道10号は、お手元に届いておりますか?
    八代高校東海同窓会さんの更なる発展を祈念しています。今後もよろしくお願いいたします。

    • 岡村洋文様 八高東海同窓会のブログをご覧いただき、ありがとうございます。東海同窓会の広報担当者の村田 護です。残念ながら八高は卒業しておりませんので、同窓会名簿には名前がありません。さて、ヤツシロソウ(八代草)という和名の由来については、多くの権威ある植物図鑑に「熊本県八代で発見されたから」と記述されています。しかしこのことには依然として疑問をもっている者です。詳しくは近々ブログに書く予定です。よろしくお願いします。

  2. こんばんは。
    台湾駐在から帰国し、疎遠になっていた八代の母親に会いに帰ろうと考えていた際、貴ホームページでヤツシロソウを知りました。海外生活が長くなってしまい草花を愛でる機会等ありませんでしたが、台湾で様々な花に出会い心うたれました。出会えた可憐なヤツシロソウ、台湾の花々にはない美しさに惹かれております。横浜では育てる事は難しいでしょうか。(八工卒業)

    • 間普 修 様

      村田 護と申します。ヤツシロソウについてお問い合わせ頂きました。横浜で育てることは可能と思います。私の同期生が茨城県土浦市で栽培しています。苗ならブログに書きましたように、八代市二見洲口町の蓑田澄雄さんから譲って頂けると思います。ただし最近の情報は確認しておりません。二見駅のすぐ近くです。以後のお問い合わせ等は私のメールアドレス murata.mamoru@silk.plala.or.jp
      にお願いします。その方が簡単です。

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